一般的な省エネ方法

電化製品(特に冷蔵庫やテレビ)は、大きさが同じでも型式によりエネルギー消費量がかなり異なるので、器具のエネルギー使用量について確認することが大切である。

最近のすべての電化製品はエネルギーランクを表示しているので、ランク付けを確認し、自分達のニーズと適合度を確認する必要がある。

これらの情報は、地元の電力会社や連邦政府の第一次産業・エネルギー省から入手できる。

従来型冷蔵庫と省エネ型冷蔵庫とのエネルギーの使用量比較は、次頁の表に示す通りである(従来の製品の販売促進を目的としていないので、ブランド名は表示せず)。

この簡単な例は、省エネ型冷蔵設備を使用すると一日当たり一八〇〇ワットの電力を節約できることを示している。

ほとんどの場合、器具のスイッチを入れっぱなしにしておくと余分なエネルギーを消費してしまう。

部屋に誰もいなくなったときにスイッチを切る方法の一つは、部屋の鍵を部屋のマスタースイッチに差し込むシステムを採用することである。

そうすれば宿泊客が鍵を持って部屋を出るとき、電気器具のスイッチを確実に切ることができる。

グリーンフィールドクラブの省エネ型デザイン及び建設

グリーンフィールドクラブ・ツーリズムにおいて、エネルギー費用を節約し使用量を最小限に抑えるための最良の機会は、開発の設計段階及び建設段階にある。

開発業者は、エネルギー効率を長期的・総合的に考慮することも、既存の建物に適応することもできる。

後者の方法も考慮に値するが、費用がかなりかかり、あまり効率的ではない。

受動型や能動型のグリーンフィールドクラブ式省エネ機器や、再生可能なエネルギー源(利用により枯渇しないエネルギー源)を、建築の企画原案、あるいは改装や取り替え時に取り入れると、非常に効果的である。

再生可能エネルギーや省エネ技術は、費用が高く、経済的見返りも限られていて、"環境のために良いこと"にお金を使えるひと握りの人にのみ手が届くものであると考えられがちである。

たしかに、一般的にこのような代替技術は従来のシステムより購入費用がかかるものであるが、耐久性がありランニングコストも低いので、初期投資額の埋め合わせはできるのである。

必要なエネルギーや可能な選択肢について考慮する際には、能力のある専門家の意見を求めることが重要であると、グリーンフィールドクラブは考えている。

ボードウォーク

固められた小径の代案としてボードウォークの人気が高まっている。

ボードウォークは踏み固めによる害や浸食を防止するだけでなく、訪問者の流れを作ったり利用のタイプを選択するのに非常に効果的である。

個別の環境に対応していく必要から、次々と新しい技術や建築方法が考案され改善されている。

たとえばヴィクトリア州マイツレストでは、ボードウォークの支柱の本数が通常の半分で済む技術を開発業者が考案し、林床との接触面を減らしている。

西オーストラリア州のシャークベイでは、訪問者の安全性を確保しながら、同時に海洋ストロマトライトの生存のための十分な光を取り入れられるようなボードウォークの寸法と設置場所が決められた。

ここでも革新的な技術開発が必要とされている。

海洋開発

港や桟橋の開発は、多くの部分で陸地での建設工事と似ているが、さらに付け加えるべき環境上の課題がある。

たとえば、堆積物のレベルを既存のレベルより高く(低く)しない方法を確立すること、汚染源から流れ出る汚染物質の取り扱い方法を確立すること、自然のフィルターとして作用する岸辺の植物を維持することなどである。

防波堤などの防護用建造物は海洋生物に影響を与えるだけでなく、波の作用や潮流を大きく変化させるので、干潮のときを含めたあらゆる条件のもとで、海水の良好な入れ替えが維持されていることが重要である。

同じく防護用建造物は嵐による損害を受けず、潮流や波の圧力にも耐えられるようでなくてはならない。

海洋開発は計画段階がきわめて重要で、効果的な汚水処理の計画もこの段階で行われるべきである。

また、乗用車やトレイラーの駐車場、トイレ、案内所など陸上部分の施設はしばしば砂地に建設されるので、環境に十分配慮した設計が必要となる。

建築請負業者との取り決め

どんなに小規模のグリーンフィールドクラブツーリズム事業者であっても、建設工事を行うには建築請負業者を使う必要が出てくる。

その際、彼らと工事の進め方に関する環境ガイドラインを定めておくことが大切である。

これには、原生植物を傷付けないようコントロールすること、再利用やリサイクルに向けた廃棄物取り扱い、特に脆弱な生態系への外国産植物種の持ち込み制限などが含まれる。

さらに大雨や強風が予想される時季には浸食やその他の損害の危険性が増加するので、建設工事を避けることである。

ガイドラインを守れない業者に対しては、罰金を科したり支払いを減額することも考えられる。

工事開始前に遂行保証金を供託しておく方法もある。

しかし"ムチ"で守らせることより、議論や教育のほうがより効果的であるようだ。

もし多くの請負業者やスタッフを使うのであれば、説明会やトレーニングの機会を設けることが、考え方や立場を説明し理解してもらうのに最も効果的である。

このような場では、反応を見たり質問を受けたりできるので、メッセージが伝わったかどうかを確認することができる。

定期的に工事現場を監視し、現場で請負業者とフォローアップの話し合いを持てば、環境面での最優先事項を覚えてもらうことが可能である。

規則が決まれば、もたらされる問題や混乱をすみやかに解決に導けるようにしておかなくてはならない。

偶然見つけてしまった難不明の植物の処理に手間取倹工事が大幅に遅れてしまうケースも想定される。